読書貯金はじめました。

読書貯金とは私の造語です。本を要約・評価しつつ記事にして、読み返して智慧になるような記事を書いていきたいと思います。

「サイコパス/中野信子」を普通に読んでみました。

はじめまして。
KISOと申します。
本日は、中野信子さんの「サイコパス」という本についてご紹介いたします。

Amazonの著者紹介によると、

 

中野/信子
脳科学者。東日本国際大学特任教授、横浜市立大学客員准教授。1975年生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。医学博士。2008年から10年まで、フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


と、紹介されています。

 

近年ではメディアの露出も多く、「ホンマでっか!?TV」や「ワイドスクランブル」にもご出演されていますね。

 

個人的に思うところとしましては、彼女は脳科学者という立ち位置であり難解な分野の研究に携わりながらも、一般大衆向けに内容を噛み砕いてくれるところがありがたいですね。

 

この「サイコパス」という本に関しましても、題材としては抽象的に小難しいものにも関わらずわかりやすく述べてくれています。


またはAmazon上ではこのような評価となっております。

2018/10/31現在 ★★★☆☆(148レビュー。実際は★3.5) 。

 

ちなみに、YouTubeでも書籍の紹介を見ることが出来ますので、参考までにリンクを貼っておきます。

 

youtu.be



それでは、早速本書に対する所感を述べていきたいと思います。

大まかな流れとしまして、本書では脳科学の知見からサイコパスについて述べていき、それから世間を悪い意味で賑やかした犯罪者の例を持ち出し、勝ち組サイコパスと負け組サイコパスの分類、そして人類の進化にまで語られています。

 

まず最初に、述べられている重要な箇所としては、

 

「脳内の器質のうち、他社に対する共感性や『痛み』を認識する部分の働きが、一般人とサイコパスとされる人々では大きく違うことが明らかになってきました(中略)サイコパスは、他人がどうなろうと、その相手をおもいやるということはありません。論理的な思考や計算はできますが、他社への共感性や思いやり、恥の意識、罪の意識がすっぽり欠落しているのです」

 

という箇所になるでしょうか。

 

世間一般でイメージされるようなサイコパスそのまんまですね。

 

以前では聞き馴染みの無い言葉ではありましたが、認知度が上がってきてからはこのようなイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。

 

ちなみに、余談にはなりますが、サイコパスを題材としてる作品としましては、「悪の教典貴志祐介」の主人公がまさにサイコパスです。

 

小説も漫画もありますので、お時間の在る方はこちらもご覧ください。

 

また、機会の在るときにでもご紹介したいと思います。

 

それでは、話を戻します。

 

サイコパスの次なる特徴としましては、次のように述べられています。

 

サイコパスは第一印象がとても良いのです。礼儀正しく、タレント性があり、人によっては無邪気にすら見えます。簡単に相手の信頼を得ることができるのが、彼らの特徴なのです」

 

サイコパスは、相手の目つきや表情からその人が置かれている状況を読み取る才能が際立っているのです」

 

なるほど、ということは相手の立場に立って考えることが出来ない精神性を持っているとしても、「どうしたら相手に自分が良く見えるか」ということを計算し尽くして振る舞うことができるため、共感性などが欠落しているにも関わらず、第三者的に見れば共感性があるように見えるということにもなるのでしょうか。

 

これだけであれば、実際はそれほどの問題も無いように思えます。

 

むしろ、相手に自分のことがよく見えるように振る舞えているのですから、理性的に良い精神性なのではないでしょうか。

 

しかし、サイコパスと呼ばれる人種が世間一般で非難されることには、必ず理由があるはずです。

 

次はその部分に触れていきましょう。

 

ここでは、サイコパス反社会的行動をとってしまう4つの仮説が立てられています。

 

①欠如仮説(低い恐怖感情仮説)

行動のブレーキというものが存在しないということです。

 

普通であれば、何か傷害事件でも起こそうものならば「捕まったら大変なことになる」という想像力が働くものですが、サイコパスの場合はそのような不安を感じることがありません。

 

そのため、行動に対する抑止力が極めて弱いために反社会的行動を取ってしまうという仮説です。

 

②注意欠陥仮説(反応調整仮説)

注意力を目先にあるタスクだけに向けるため、関係ないことが視界から外れてしまうということです。

 

サイコパスは集中力が極めて高く、自分の関心のあること以外のことをそもそも考えられないという仮説です。

 

③性急な生活史戦略仮説

自身の子孫を残すことを最優先としているために、騙してでも異性を魅了したらいいと考えたり、複数の異性を交友すること目的としているということです。

 

要は、一般的な道徳や倫理を理解することが出来ないために不貞に走ってしまうという仮説でしょうか。

 

④共感性の欠如説

これはそのまんまですね。

 

中野信子さんは脳科学の分野から述べてくれていますが、そこは専門的でなかなか理解が難しい部分なので、結論から言いますと、サイコパスは道徳によって判断することはありません。『合理的なのだから、それが正しい』と考えます。(中略)冷たい計算はあっても、熱い共感はないのです、道徳には、『熱い共感』が必要です」とのことです。

 

もう、この最後の④がサイコパスとはどのようなものなのかという問に対する解答のようなものですね。

 

正直、ここで思うことの一つしましては、これら4つの仮説を事実として兼ね備えていたら、本物のサイコパスなのでしょうけど……ちょっと心当たりのある職業があります。

 

営業マンです。

 

しかも、営業だけでのし上がってきた職人のような生粋の営業マンです。

 

それが、この特徴に当たると思います。

 

というもの、僕が以前働いていた職場のトップトップ営業マンは、皆このような特徴を兼ねていたように思います……。

 

やはり、トップ営業マンはサイコパス……。

 

まあ、それはそれとして、実際問題として社会で働いている人間の中には、ごく普通にサイコパスが馴染んでいるということです。

 

ですから、私個人としては何が出来るということでもありませんが、以上のような特徴を持つような人間との関わり方を自分で考えて自己防衛することぐらいはできるのではないかと思います。

 

……と、もう少し語りたいところではありますが、文字数的にちょっと多くなっていまいましたので、中途半端ですがこのあたりで区切りたいと思います。


それでは、本日はここまでとなります。

また、次回の記事でお会いしましょう。

サイコパス (文春新書)

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