読書貯金はじめました。

読書貯金とは私の造語です。本を要約・評価しつつ記事にして、読み返して智慧になるような記事を書いていきたいと思います。

「私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音/著者:姫野桂_監修:五十嵐良雄」を普通に読んでみました。

はじめまして。
KISOと申します。
本日は、姫野桂さんの「私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音」という本についてご紹介いたします。

Amazonの著者紹介によると、

 

姫野 桂
フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やWebなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。 猫が好き過ぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。


監修 五十嵐良雄(メディカルケア大手町 院長)
1976年に北海道大学医学部卒業後、埼玉医科大学精神医学教室に入局。1984-85 年にミラノ大学ユトレヒト大学への留学。1988年、秩父中央病院に理事長・院長として勤務。2003年にメディカルケア虎ノ門を開設し、医療法人雄仁会理事長。2008年にはうつ病リワーク研究会を立ち上げ代表世話人となり、2018年より日本うつ病リワーク協会理事長。2018年7月よりメディカルケア大手町を開院し院長を兼ねる。専門は、気分障害等のリハビリテーションで、デイケアでのリワークプログラムを中心に活動。役職としては、日本デイケア学会の副理事長などを務める。2017年3月にヘルシー・ソサエティー賞を受賞。

 
と、紹介されています。

 

実を言いますと、一度ではありますが姫野さんとはお会いしたことがあります。

 

と、言いましても”発達障害BAR The BRATs”の光武克さんと姫野桂さんのトークイベントに参加した際に、座って話を聞いていただけですが(笑)

 

著者は自らが発達障害でありながらも、その発達障害の当事者を取材して記事を書くことを生業としているみたいですね。

 

ちなみに、トークイベント中は見たところ本当に普通の人と何ら変わりないように見えて、一見すると”本当に発達障害なの?”と疑いを欠けてしまいたくなるほどでした。

 

しかし、発達障害と言いましてもその種類は多様でして、一概に”コレが発達障害の特徴”と決めつけることが難しいのも事実であります。

 

もちろん、ある程度共通する特徴というものもありますが、それは本の内容に触れてきながら述べたいと思います。

 

 

ちなみに、彼女の書いたこの本はAmazon上ではこのような評価となっております。

2018/10/20現在 ★★★★☆(6レビュー) 。

それでは、早速本書に対する所感を述べていきたいと思います。

まず、この本の構成は一部と二部に別れていまして、一部は様々な発達障害の方々を取材してまとめられた体験記のような内容になっています。

 

続いて二部は、姫野桂さん自身の体験を綴った内容となっております。

 

どちらの内容も、発達障害に対して理解の深まる内容だと思います。

 

それらの中でも、私自身も共感できる体験記がありましたのでその部分を紹介したいと思います。

 

ASDADHDを併存している方の取材に基づいた体験記です。

 

「僕はうまく言葉をまとめて伝えられない部分があります。これはADHDの特性のひとつである『ポップコーン現象』というものだと医師が言っていたのですが、頭の中でポップコーンが弾けるように、様々な考えが浮かんでいくんです。これがテスト中や野球の試合中に出てくるとなかなか集中できません」

 

という箇所です。


これが本当に私自身も共感できるところで、会議中などではあちこちに思考が飛び交って、「今話している内容」についていけなかったり、指示を出されている時に関係ないことが頭に思い浮かんでしまって覚えられなかったりと、そのような現象は経験しています。

 

もっとも、そのまま放置していたら何の解決にもなりませんし、そもそも仕事にならないので、一度自分の中でまとめてから改めて確認を取ったりして、思い込みで仕事をしないようには心がけています。

 

まあ、こうして仕事をすることも一部の方々にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、なかなか出来ないというのが発達障害なんです。

 

あとは、先の光武克さんの言葉も、とても心に刺さります。

 

「そうはいっても僕たちには能力の偏りがある。そのため、失敗しやすいし、それはどうしようもない特性です。だから、僕が唯一やることは、相手が失敗した時に、そのことを一切責めないことです。そして、相手がミスを起こしたら、そのミスに対してどう改善すればいいかを一緒に考えるようにしています。

 たとえば、うちのバーで問題が起こった場合、スタッフのミスを責めることはありません。なぜなら、それは無駄だからです。責めたところでそれは処理しきれない自分の感情を慰めている行為にすぎないため、だったらどうすればカバーできるかを一緒に考えます。そうやっていると、不思議なことに、自分がミスをしたときも許してもらえます(笑)。これが僕の生存戦略なんでしょうね」

 

という箇所になります。

 

出来ない人に対する”配慮”という考え方が上手く表現されているように思えます。

 

とは言え、実際問題として”出来る人”と”出来ない人”という差分を見るのではなく、”区別”という概念を無意識の中で自分の中で生み出して結果的に”差別”という行いをしている人が少なくないというのも現状でしょう。

 

そのために、私自身ができることは微々たるものではありますが、少しでも協力できたら幸いという気持ちでございます。

 

また、前回の記事にはなりますが、

books-news.hatenablog.com

という”不条理”を取り扱った本について書いていく中でも、考え方としては関係性があるように思えるので、宜しければこちらの記事も合わせてご覧ください。

 

それでは、本日はここまでとなります。

また、次回の記事でお会いしましょう。