読書貯金はじめました。

読書貯金とは私の造語です。本を要約・評価しつつ記事にして、読み返して智慧になるような記事を書いていきたいと思います。

「明日死ぬかもしれなから今お伝えします/サトウヒロシ」をAmazon読み放題サービスで読んでみました。

はじめまして。
KISOと申します。
本日は、サトウヒロシさんの「明日死ぬかもしれないから今お伝えします」という本についてご紹介いたします。

Amazonの著者紹介によると、

 

1978年 京都出身。
神戸大学発達科学部卒業。
在学中よりフリーランスのクリエイター活動を開始し15年、Web制作会社、医学専門出版社の営業経験を経て2015年に起業。
これまで手がけたイラストレーション数は2000点を超え、社会をつなげるビジュアルコミュニケーションをテーマに絵本作家、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしてジャンルをまたいでクリエイティブに取り組む。
現在、愛用の万年筆は20本を超え、新たな表現の可能性を広げると期待し創作活動を展開中。

 
と、紹介されています。

 

フリーランスとして働きつつも、営業経験があるということはサラリーマンとして働いたこともある方のようですね。

 

そして、現在は絵本を通して自分の創作物を世に広めている状態というところでしょうか。


また彼の書いたこの本はAmazon上ではこのような評価となっております。

2018/10/17現在 ★★★★☆(64レビュー。実際は★4.5) 。

それでは、早速本書に対する所感を述べていきたいと思います。

まず、この本は内容はとても短いです。

 

まあ、それは絵本ですから仕方ないことなのかもしれませんが……。

 

ですが、その短い内容に簡潔に人間の核心に迫るようなメッセージを、大人にも子供にも分かるように描いているところが特徴的な作品だと言えます。

 

私個人としましては、登場人物に子供が出てこないため、もしかしたら大人向けの絵本と言っても差し支えないような内容にも感じられませす。

 

ちなみに、ストーリーは非常にシンプルで、突然主人公の目の前に死神が現れます。

 

そして、

 

「あなたの命、頂戴します」

 

と、いきなり伝えるところから始まります。

 

次に、1通だけ手紙を書いても良いと死神は主人公に提案します。

 

それで、主人公は自分の最愛の妻に対して手紙を書き、それを渡すだけというストーリーとなっています。

 

それ以上でもそれ以下でもありません。

 

何も、ひねった内容もどんでん返しもありません。

 

ただ、それだけの絵本です。

 

ですが、それだけがある意味ではメッセージの究極性を引き出しているのかもしれません。

 

主人公は、手紙を書く際に自分の人生を振り返りつつ、自分の妻に対する感謝の気持ちを一つ一つ日常的なところから丁寧に書き記していきます。

 

そして、オチとしましては、妻にその手紙を渡したら、死神は消え去っていたというストーリーです。

 

ここからは完全に私の想像や所感が入ってきますが、

 

作者が伝えたいことは、

 

「今の日常を真摯に受け止め、大切にしている自分の気持ちを日常の中で表現していくこと。それこそが、真面目に生きるということ」

 

なのではないでしょうか。

 

こうして真面目に生きている人には死神が寄ってくることはないですし、必死になって生きている人には、生きていけるように運命が手助けしてくれる。

 

そのようなメッセージを彼の作品からは感じ取れるのです。

 

一方で、日常を大切に出来ない人、自分が生きているという自覚を持つことの出来ない人、そのような人には死神の影が現れるのではないでしょうか。

 

別に理論や理屈の話ではありませんが、今ある日常というものは今この瞬間に自分が生きてきた証として残る刹那であると感じるのです。

 

ちょっと実存主義らしい考え方かもしれませんが、私としては人間らしくてとても好きな考え方です。

 

実存主義――はてなキーワードより引用◆

従来の合理的な哲学が主観と客観との区別するのを否定し,本来の哲学が主・客の統一を個人的な存在である<実存>にもとめるとする.また実存はただ体験のみがその姿を明らかにするという非合理主義がある。実存をとらえることはハイデッガーでは了解、ヤスパースでは実存開明などという。

 

合理、理論、理屈、理由、理性……。

 

”理”にばかりにとらわれ、整えられた仕組みにだけ魅力を感じていてはどうも味気ない。

 

感性、感情、感覚、感激、感動……。

 

”感”を見つめて、自分が生きている今を大切にして日常を自分の一部だと自覚できること。

 

そして、自分の本音をいたずらに抑え込まないこと、それが人間らしい姿というものなのではないでしょうか。

 

もっとも、逆に”感”にばかりとらわれてしまっても社会を生き抜く上では困ったものですので、客観的に考えると相互の均衡を取ることが大事なのでしょう。

 

まあ、私自身は”感”に偏っていると思いますで、社会では生きにくい思いをしている身ではあるのですが(笑) 


それでは、本日はここまでとなります。

また、次回の記事でお会いしましょう。

明日死ぬかもしれないから今お伝えします (絵本屋.com)

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