読書貯金はじめました。

読書貯金とは私の造語です。本を要約・評価しつつ記事にして、読み返して智慧になるような記事を書いていきたいと思います。

「吸血鬼のおしごと The Style of Vampires/著者:鈴木鈴_イラスト:片瀬優」を普通に読んでみました。

はじめまして。
KISOと申します。
本日は、鈴木鈴さんの「吸血鬼のおしごと The Style of Vampires」という本についてご紹介いたします。

Amazonでは著者紹介がされていないため、はてなキーワードの説明を借りたいと思います。

 「我が町の吸血鬼」で第8回電撃ゲーム小説大賞<選考委員奨励賞>受賞。受賞作を改題した『吸血鬼のおしごと The Style Of Vampires』(電撃文庫)でデビュー。 『吸血鬼のおしごと』は最初“ファンタジック・コメディ”と銘打たれたはずが、いつの間にか女の情念ドロドロのバイオレンスアクションになってしまった。第7巻で完結。続編的位置づけの「吸血鬼のひめごと」も全3巻が刊行された。

 

と、紹介されています。

 

ちなみに、著者はデビュー当時18歳だったとのことです。

 

18歳でデビューできるというのも類まれなる才能と努力がなければなせる技ではないでしょう。

 

一方で、私は中学生の時に彼の作品を読んでからというもの、読書であったり、自分で小説を書くことにのめりこんでいったものでした。

 

そのせいと言ってしまってはなんですが、現在でも小説を書いたり本を読んだり、こうして文章を書くということを定期的に行っています。


また彼の書いたこの本はAmazon上ではこのような評価となっております。

2018/10/17現在 ★★★☆☆(10レビュー。実際は★3.5) 。

それでは、早速本書に対する所感を述べていきたいと思います。

この作品は、平安時代から生きている月島亮史という吸血鬼の主人公が日常生活を送っていくという何ともほのぼのとした作品となっています。

 

とは言え、そんな彼をとりまく人物たちのおかげで、ほのぼのとした雰囲気もどこか薄暗く気味の悪い雰囲気で送られるという、どこか不思議な感覚に陥る作品となっています。

 

第一巻に関しましては、使い魔の猫が出てきたり、シスターが出てきたり、幽霊が出てきたりと、その登場人物一人ひとりが物語においてしっかりと役割を果たして存在感を示していく構成となっています。

 

ちなみに、主人公のタイプと言いますと情に厚い無気力系主人公といったタイプでしょうか。

 

一昔前ではよく流行ったタイプだと思います。

 

最近では、主人公がただ単純に無双するだけの作品も少なくないですし……。

 

と、話が脱線しました。

 

いずれにしろ、そんな何とも吸血鬼らしからぬ……と、言いますか、よくイメージされるような吸血鬼からは程遠くも、吸血鬼としての特徴をしっかりと踏まえた吸血鬼モノ小説となっています。

 

設定は王道を行くような構成となっており、吸血鬼は水が苦手ですし、銀にも弱い、鏡に映らないし、十字架は最悪。

 

更に、ニンニクも苦手、そして当然ながら日の光もNGとなっています。

 

しかし、そんな数多くの弱点を抱えながらも、主人公は”主人”と呼ばれる、いわゆる吸血鬼の真祖的な存在です。

 

体を霧に変化させることも出来ますし、狼に変身することも出来ます。

 

しかも、血を吸った時には、今まで平和ボケしていた吸血鬼が嘘であるかのように激変し、高いプライドを持った暴力的な存在として描かれます。

 

恐らく、そのギャップが醸し出す燃える展開というものは、私よりも若い世代の方々が読んでもまだまだ通用するのではないかと思います。

 

まあ、ここまで言っていまうと盛大なネタバレになってしまっているような気もしますが、主人公が血を飲んで強くなるシーンがあると言っているようなものですね。

 

ですが、吸血鬼としての戦いのシーン以外にも、使い魔の猫であるツキが近所の猫たちをまとめあげるボスであったり、シスターは日本で道に迷っていたりと、主人公以外の視点も多く書かれていて、飽きない話の作りになっていると思います。

 

しかも、複数の登場人物に焦点を当てて物語を構築しているにも関わらず、話の流れがわからなくなったり、途中で気持ちが萎えてしまうようなことがありません。

 

というのも、地の文のテンポが良いからなのかもしれません。

 

テンポに対する感じ方に関しましては個人差があるとは思いますが、私としては読みやすく次のページをめくる手が止まらない状態でした。

 

やはりと言いますか、小説の面白さには、勿論心躍るような設定や世界観がモノを言う場合があります。

 

しかし、この本は決して珍しい設定の作品ではありません。

 

ありきたりの設定でありながら、それでも面白いと思える素晴らしいライトノベルなのだと私は思います。


それでは、本日はここまでとなります。

また、次回の記事でお会いしましょう。