読書貯金はじめました。

読書貯金とは私の造語です。本を要約・評価しつつ記事にして、読み返して智慧になるような記事を書いていきたいと思います。

「革命の研究/クロポトキン(訳:大杉栄)」を青空文庫で読んでみました。

はじめまして。
KISOと申します。
本日は、クロポトキンの「革命の研究」という本についてご紹介いたします。

Amazonの著者紹介によると、

 

 クロポトキン,ピョートル
1842~1921。ロシアの思想家。ロシアでの革命家としての活動は1870年代から1880年代の後半で終わっている。その後イギリスに亡命し、研究・執筆活動を続けた

大杉/栄
1885~1923。幸徳秋水らの平民社に加わり、電車賃値上げ反対運動、赤旗事件などで数回投獄された。大逆事件後の社会主義冬の時代には、文芸・思想界の近代的自我覚醒の思想を批判しつつアナキズム思想を独特の形で深めた。1923年、関東大震災の混乱の中で、憲兵大尉甘粕正彦により殺害された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

と、紹介されています。

 

残念ながら私自身ロシアの革命事情に関しては詳しくはありませんが、確かソビエト連邦が成立するという出来事だったとのように記憶しています。

 

また、翻訳している大杉栄に関しましては、甘粕事件の被害者というイメージが強いです。

 

甘粕事件を簡単にご説明しますと、関東大震災の直後に大杉栄と内縁の妻である伊藤野枝が、憲兵に殺されるという事件です。

 

自身の混乱に乗じた犯行であり、主犯格の人物が甘粕正彦だったというものです。

 

ざっくりとしか分かりませんが、私の認識ですと当時の日本では社会主義の思想が受け入れられないものだったため、その思想を抱いていた大杉栄およびに伊藤野枝が殺害されたものだと考えられます。

 

正直なところ、思想犯なんて見分けることも難しいものですし、現代から見て当時の日本の狂っている姿の一部が垣間見えます。

ちなみにこの本はAmazon上では評価が付けられていません。

 

2018/10/7現在。

 

革命というテーマに興味を持たれる方が少ないということなのでしょうか……。


いずれにしろ、早速本書に対する所感を述べていきたいと思います。

まず、この本はタイトル通り、革命とはどのようなものか、革命とは何かということについてクロポトキンが論じていく内容となっております。


それでは、一つ印象に残っている文章を引用したいと思います。

 

「敵に打ち勝つためには、断頭台よりももっと以上のもの、恐怖政治よりももっと以上のものがいる。革命的思想が居る。ほんとうに革命的な、広大な、敵が今までにそれによって支配して来たあらゆる道具を麻痺させて無能のものにしてしまうほどの、思想がいる」

 

ここで私は考えることは、革命とは攻撃的思想のことを指しているのではないかということです。

 

革命を引き起こすためには、相反する二つ以上の存在が必要となります。

 

それこそ、水と油のように混ざり合わない二つの成分のように。

 

混ざり合わないから、気持ち悪い。

 

居心地が悪い。

 

互いの主義主張に反して、妥協点を見つけられない思想のぶつかり合い。

 

また、辞書的な意味としては物事が急激に発展・変化することと捉えることができるでしょう。

 

そして、その変化したことが当たり前、一般的、常識となることが革命と言えるのではないでしょうか。

 

一方で、この変化に失敗することをテロリズムとも呼べるのだと思います。

 

やはり、先に引用した文章の中でも「敵が今までにそれによって支配して来たあらゆる道具を麻痺させて無能のものにしてしまう」という言葉は特別、元来の革命という意味に近い表現のように感じられます。

 

話はそれてしまいますが、私個人的には日本で最も劇的な革命と言えば、明治維新もしくは幕府の成立が、日本の中でも大きく衝撃的な革命だったのではないでしょうか。

 

明治維新に関しましても、武士という存在の意味がほとんど無くなってしまい全く新しい日本の管理体制になるような出来事になりますし、幕府の成立に関しましても、今まで天皇主体で日本を管理していたのに武士が管理するという体制に変化しているのですから、どちらも大きな革命の一種なのだと言えます。

 

非常識を常識として上塗りしていくような出来事が、まさに革命なのでしょう。

 

ちなみに、私個人としては、この革命の考え方は人間個人の個性の確立の考え方に非常に似通っているようにも感じられます。

 

またいずれご紹介いたしますが、「個性/北大路魯山人」という著作の中で、

 

「型から始まるのも悪くはないが、自然に型の中にはいって満足してしまうことが恐ろしい。方を抜けねばならぬ。型を越えねばならぬ。型を卒業したら、すぐに自分の足で歩き始めねばならぬ。同じ型のものがたくさん出ても日本は幸福にはならぬ」

 

という文章があります。

 

革命もまた、常識を知り尽くした上で、その常識という型を超える必要があるために、より優れた非常識で塗りつぶして常識へと変えていくことが必定なのだと思います。

 

個性も同様に、普通を知り尽くした上で、その普通という型を特別な型へと作り変えていくことで新たな美的価値観を生み出すことが必定なのだと思います。

 

少々、革命以外にも個性という部分にも触れてしまいましたね。


それでは、本日はここまでとなります。

また、次回の記事でお会いしましょう。

革命の研究

革命の研究

 
個性

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